岡崎市の歴史

鎌倉時代から発展

岡崎公園

三河の国の中心地として鎌倉時代から発展してきた岡崎市。 後に徳川家の祖先となる松平氏がこの地方を治め、家康が誕生します。

【岡崎市の概要】

岡崎市は愛知県のほぼ中央、豊田市の南に位置しています。 三河高原に連なる丘陵地と矢作川、乙川流域に広がる平野部から成っており、美しい自然と環境に恵まれた街です。 江戸幕府の始祖、徳川家康生誕の地であり、三河の政治の中心として栄えました。

【岡崎のあゆみ】

鎌倉時代、三河守護職の足利義氏が矢作の東宿に館を構えました。 そこから東西交通の要衝としてだけでなく政治の中心地となり、子孫の足利尊氏が室町幕府を開くと、三河は幕府の直轄地として栄えました。 戦国時代、多くの武将が活躍する中、力を蓄えてきたのが松平氏でした。 大永4年、七代松平清康が安城から岡崎に拠点を移します。 そして享禄4年、軍事的にも不十分だった旧岡崎城を廃し、龍頭山の砦を整備・拡張して、新岡崎城と呼び替えました。 江戸時代に入ると、徳川家康誕生の地として別格の扱いを受けるようになった岡崎は、さらなる発展を遂げます。 また、東海道五十三次の宿場町として岡崎宿、藤川宿が置かれることで宿場町としても栄え、矢作川の船運や三州中馬の中継地としても繁栄を続けました。 火薬に関する規制も緩やかだったと言われ、今日の花火産業の基礎も築かれました。

【名前の由来】

岡崎には、丘の先という意味があります。 昔岡崎と呼ばれていた場所は東矢作の一部にあり、明大寺付近の範囲を指していました。 1530年、家康の祖父である松平清康が、本拠地となる城の岡崎城を現在の場所に移し、 その土地が明大寺と似ていたため、岡崎城のある場所が岡崎となったといわれています。